雷乃収声
<9月23日〜27日頃>
らいすなわちこえをおさむ
七十二候のひとつ。わが国では特殊な場所を除いて、秋分の頃には雷が轟くことはないとされている。初秋のうちは、秋の長雨にともなう雷がしばしば天地を轟かすが、この頃はゴロゴロとつぶやきにも近い雷音とともに、突然、稲妻が光る。夏の名残の雷も去って本格的な秋が訪れる。その夜は澄んだ空気のなかで、草そよぎ虫の音が月夜に冴える。
石蒜可観
<9月23日〜27日頃>
ひがんばなみるにかなう
花の七十二候のひとつ。開花時期は9月中旬頃〜9月下旬頃。原産地は中国。古くから日本全国の路傍、山野などで見られる。曼珠沙華とも呼ばれているが、「法華経」にある「摩訶曼荼羅華 曼珠沙華」からつけられたといわれ、「マンジュシャゲ」は梵語で、赤い花で天界の花の意とされている。この花を見る者は、おのずから悪業を離れるといわれている。